奈良のちゅんたろう

30年間、社会の外側から世界を見てきた男

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「私いままで写真を撮られるのが嫌でたまらなかったんです」

「でもちゅんたろうさんにいただいた写真を自宅に飾っています」

長い長いひきこもり生活を終え、働き始めた福祉の職場で言われた言葉です。これで俺の心は決まりました。

「俺の写真はこんなにも人の心を動かせる、写真の世界で生きていこう」と。

これまでたくさんの人に支えられてきた。これからは写真を通じて恩返し、恩送りをしたい。


それは2010年の春のこと。

いつものように友達と「生きづらさ」について話していたときだった。

ふと、頭上からすずめが舞い降りてきたんだ。

その子は見慣れた茶色ではなく、苔むしたような渋い緑の帽子をかぶっていた。

その瞬間、辛い別れを経験した親友“ちゅんたろう”の姿が頭によみがえった。

いつかまた、あの濃緑の帽子に巡り会いたいと今日も俺は写真を撮り続ける。

© 2026 奈良のちゅんたろう

テーマの著者 Anders Norén